現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

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『図書館戦争』という曖昧さ

『図書館戦争』(浜名孝行監督、2008年)
■先日、アニメ版が最終回をむかえた『図書館戦争』だが、中途での画像の悪化、単調な画面構成やストーリーの詰め込みなどの問題点を含んでいた。しかし、それよりも『図書館+戦争』という突飛だが、興味をそそられる設定をどう展開していくのかに注目して視聴していた。(※ちなみに私は原作を読んでいません。)

■結論からいうと、『図書館+戦争』は衆目を引くためのウケ設定であり、それを恋愛というテンションで飽きさせない、もしくはつないでいくという流れとなっていた。原作を読んだ友人は、小説の方は「読ませる」作品だといっていたので、これはあくまでもアニメ版の感想として。

■検閲行為を「読みたいものや書きたいことが制限される窮屈さはゴメンだ」という感情的発露(これ自体は実際には重要だとしても)によって一面的に描写し、「メディア良化」と対比されるべき「何が悪質なメディアか」という面は見えてこなかった。つまり、図書館をめぐり死傷者まで出すという(これはもちろんアレゴリックな)設定を作品内で非難する、または批判する「メディア」に対しての扱いが一面的で「間違ったメディア」と「正義の図書館隊」という二項対立で終始しているのも気になった。そして、武力や軍事の表現は、本作主人公が体現するような「明るさ」「まっすぐさ」と相まって、『図書館戦争』の設定が持っている事態の複雑さや困難さを、いわば「ゲームとして」解消してしまっている。

■ちなみに本作の「間違ったメディア」はいわば御用メディアであった。これは本作が放送されている局のワイドショーなどに見られるポピュリズムな傾向を考えれば、皮肉としては面白いのだが。

■また、「フィクション」であるアニメを、ここまで批判しなくてもいいではないか、楽しめばいいではないか、という意見もあろうし、それは十分に理解できる。だからといって、設定の持つアクチュアルな意味までを無視してしまうのはどうかと思ったので、批評してみた。


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テーマ:図書館戦争 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/07/01(火) 15:36:07|
  2. 図書館戦争
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批評によって「アニメをより面白く」がモットーです。
色んな角度からアニメを観る試みをしたいと思っています。

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