現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

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『ハチミツとクローバー』(2):竹本祐太の青春

『ハチミツとクローバー』 (カサヰケンイチ監督、フジテレビ系列、2005.4-9)
『ハチミツとクローバーII』(長井龍雪監督、フジテレビ系列、2006.6-9)

★ハチクロの青春論をもう少し考えてみる。

■さらにメモを続ける。
主人公、竹本祐太は、自転車で日本北端を目指すことで自分探しを終えた。しかし、彼の旅は当然ながらそこで終わりではなく、途中で時社の修復師を二回通過することで、さらにその向こうの仕事場としての修復師へのステップとして表現されている。

■本アニメは、現代の若者に対してのメッセージ「下を見て一歩一歩が大切」「とにかく働け」などを表現している。だが、いわばその「生きづらさ」へのメッセージをギャグや明るい場面、また研究室の共同体という温かいコミュニティによって補完している。

■この作品はこれで竹本祐太の青春の行く末を描かずに余韻を残しつつ、ほろ苦く終わっていくわけだ。ここまでが本作品の限界、つまり青春の終焉であったのかもしれない。
Cf. 青春後を描いた『げんしけん2』




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テーマ:ハチミツとクローバー - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/04/26(日) 00:50:14|
  2. ハチミツとクローバー
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『ハチミツとクローバー』:青春論と時代背景

『ハチミツとクローバー』 (カサヰケンイチ監督、フジテレビ系列、2005.4-9)
『ハチミツとクローバーII』(長井龍雪監督、フジテレビ系列、2006.6-9)

青春が終焉してしまった現代(三浦雅士)。それにも関わらず、青春をテーマにした意欲作である。ただし、この作品内の青春はどこか冷めている。常に主人公たちが熱い言葉(くさい言葉)を吐いた場合には、それを冷却させるためのコマ(主にギャグ)が挿入される。何かを積極的に肯定するのではなく、否定形によってしか語ることのできないネガカルチャー(鈴木謙介)時代の青春を、ネガを通り越しさらに180度回転させ、最終的には1周回ってポジに語ろうとする姿勢が貫かれている。

■また、2000年代前半のいわゆる就職氷河期を色濃く反映した作品でもある。就職氷河期世代への痛烈な批判とエールが混在している。批判は建築事務所で働く真山の次のメッセージで表現される。

もし好きな女に何かあったときにさ。なにも考えずにしばらく休めっていえるくらいは、、なんかさ(お金を)持ってたいんだよね(ハチミツとクローバーII、第5話)

これはほろ苦い結末へのと接続する前フリになっている(この後に真山本人が「正直、くさかった」と述べる)。他方で、エールとしては「自分探し」という臭い行動を積極的に評価しつつ、「何かを見つける」、もっと正確には「すぐには何も見つからない」ことに気づくというシーンを用意している。

■時代のリアリティを可能な限り解毒しながらも、一部のメッセージを込めておく点で「伝えるアニメ(原作は漫画だが)」としての機能を保留している点が秀逸だった。


テーマ:ハチミツとクローバー - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/04/20(月) 17:23:57|
  2. ハチミツとクローバー
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色んな角度からアニメを観る試みをしたいと思っています。

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