現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『エウレカセブン』:空と大地の和解:空とアニメ(2)

『交響詩篇エウレカセブン』(京田知之、2005-2006)
概要→公式ホームページ

■『交響詩篇エウレカセブン』は全50話にも及ぶ長編作品だ。主人公たちの操縦するロボ(LFO)は、いわば空をサーフィンしながら飛び回る。その空中シーンの爽快感や空中での人同士のコンタクトも巧く描かれている。

■主人公レントンは、不思議な少女エウレカとともにゲッコーステイト(浮遊戦艦)に乗る。そこではいわば「家族社会的」な生活が繰り広げられる。そこで重要なのは、レントンという「子供(作中にも何度もこのタームは出現し強調される)」と、それを取り囲む、「若き」大人たちだ。一部では、大人たちによるレントン教育、そして彼の成長の物語だという声もあるようだが、私はそうではないと思う。

■つまり、レントン自身が成長するということで、周りの大人たちの方が影響を受けていく、ゲッコーステイト内でのやりとりは「空」の爽快感を補完する物語の主軸のひとつである。また、レントンたちは幾度となく地上へ降り立つことで物語を進展させていく。

■大地が崩壊していくといった世界観の下で、ストーリーが進んでいくと、大地が別の生命体であるということが明らかになり、その生命体の人型をした存在が少女エウレカなのである。彼女との対話は、大地との対話でもあったのだ。また、空を飛ぶための粒子(トラパー)も大地と密接に関係しており、大地なしにはサーフ(リフ)できない。

■近代のもたらした操作環境の下で生きる現代社会にとって、操作が半ば不可能な環境とのコミュニケートは重要なテーマであろう。例えば、大洋や深海、空や宇宙などである。本作品は「セカイ系」というよりかは、オーソドックスな成長譚ではあるが、環境セカイとの対話を盛り込んだ点では出来よさは出色である。

■また、主人公レントンが最後に選んだ道は、エウレカとの共生であり、自己の今での生と人としての未来の可能性を捨て去るものであった。それほどまでに、エウレカと同じ時を刻みたいという願いは、とても感動的に心に響くものであった。
スポンサーサイト

テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2007/06/17(日) 08:01:02|
  2. 空とアニメ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<アニメであるがゆえの「美しき」世界:『ロミ・ジュリ』(3) | ホーム | 『時をかける少女』:全能感の喪失をどう描くか?>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://animecritic.blog108.fc2.com/tb.php/10-bc9093ca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

anicri

Author:anicri
批評によって「アニメをより面白く」がモットーです。
色んな角度からアニメを観る試みをしたいと思っています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログ アニメ映画へ にほんブログ村 アニメブログ 新世紀アニメへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サブカルチャー論へ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。