現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

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「合体」というコミュニケーション:『創聖のアクエリオン』

『創聖のアクエリオン』(河森正治監督、2005)

■この作品の神話的な世界設定は、まさにアニメ的想像力を使って時空スケールを十分に描き出されたものであるといってよい。

■本作品は、『エヴァンゲリオン』的セカイ観へのひとつの応答となっている。エヴァは三体のロボットを三人のキャラが操縦し、交わり対立しあいストーリーが進んでいった。そして最後に主人公の碇シンジに綾波レイとのセカイかアスカとのセカイかを選択させたところに(映画の)結末があったことは多く指摘されている。

■『アクエリオン』では、もともと三体のマシンが三様に合体することに特徴がある。これは、三人によってしか創造することができないセカイを象徴する。ストーリーは主に、「合体する」ことをめぐって各登場人物が互いに衝突しあったり、触れ合ったりする。この点が設定の始まりから『エヴァ』との大きな違いであり、これが「セカイ」をめぐる解釈にも影響を与えている。

■セカイは「わたし(一人称)」から「わたしときみ(二人称)」へ、そして『アクエリオン』では三人称的セカイが描き出されている。「自分」と「ある他者」との関係を繋いでくれるのもまた「別の他者」なのだ。

他に参照:「現代アニメの出発点としてのエヴァ考」
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テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2007/06/23(土) 08:40:13|
  2. 創聖のアクエリオン
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