現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

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「大人」のための童話絵本としてのアニメーション

■「大人」の世界は厳しく、その込み入り様や虚偽、欺瞞は途方もなく大きい。そんな世界(社会)に「子供」がいきなり飛び込み生活をせねばならぬとしたら、そのストレスはトラウマになりかねない。そんな社会システムの中で「子供」から「大人」を架橋する表現媒体として登場してきたのが童話や絵本だ。アニメーションはもともと、童話+絵本的要素を備えた表現体として生を受けているといってよい。

『精霊の守り人』(1)の記事でも書いたが、「大人」も当然、概念の一類型に過ぎず、二十、三十歳になっても「子供」的要素が抜けきらない人間はたくさんいる。かくいう私も胸を張って、「子供」的要素を払拭したなんて口が裂けても宣言できない。たとえば、「子供」な人にありがちな例をあげると、幼少期の万能感を引きずり、自分の思うようにならなかったらやる気をなくしたり、理屈をすっ飛ばし感情的になってしまうことなどである。

■また、はじめに子供のトラウマ(精神的外傷)について触れたが、何もそれは14歳前後に訪れるだけのものではなく、何歳になっても、社会との摩擦でのショックや記憶を用いた自己定義の刷新などが生じている。思春期に起きる揺れは子供(少年期)だけに限ったものではない。

■話をアニメに戻すと、私はここで、アニメーションを視聴する年代が高年齢化しているを幼児化している大人とは定義したいわけではない。前にも書いたようにアニメーション自体が高度化していると主張する方に組したいと思う。

■そこで高度な表現手段である良質なアニメーションは、実は大人のための絵本童話的要素を秘めている。子供だけに迷いやショックに対する治癒(指針の提示、カタルシスなど)が特権化されているわけではないからだ。

続く…
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テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2007/07/06(金) 09:40:45|
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