現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

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アニメが語りかけるとき(2):『精霊の守り人』『地球少女アルジュナ』など

続き…
■『精霊の守り人』は、女用心棒バルサがチャグムを教育するという側面以上に、文化人類学者である原作者の知見から構想された設定や背景などによる語りかけが強い。これは、アジアを基調としたファンタジー的世界観に深みを持たせることに成功してている結果である。そこでは、近代化された都市生活では失われたか、忘れられた文化風習について精緻に描かれている。そこで視聴者は、そういった生活世界の方が多様性があり複雑であることを感じ取ることができる。

■一方で、『地球少女アルジュナ』は、地球環境の悪化と現代社会について、神話的世界観を用いつつもリアルに伝えようとする。今のわれわれが存在する地平について、アニメーションを用いて「リアル」に伝えようとするのだ。

■両者ともに「気づき」が仕掛けられているが、その寄って立つ表現の源泉は間逆である。つまり、現代世界を主人公の生活世界とするか、前近代的といわれる世界を表現の出発点とするかである。これにはどちらも一長一短あり、どちらが優れているかを判断することは不可能だ。

■『精霊の守り人』では失われた風習などを取り扱うが、その「よさ」をどうわれわれが感じ取り、自身の生活の思考の糧とするかは難しい。『アルジュナ』では、現在の生活空間の中で忘れ去られたものを確認する作業がより明示的だ。

■他方で、『アルジュナ』は視聴者に説教くささを感じさせるという点もある。『精霊の守り人』は童話的な成功により、説教くささはあまりなく、視聴者の感性に直截的に響くものをもっている。

ブログ内関連記事:
「大人」を描くアニメ:『精霊の守り人』(1)

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テーマ:精霊の守り人 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2007/07/18(水) 04:50:13|
  2. 伝えようとするアニメ
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  4. | コメント:0
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