現代アニメ批評-アニメをさらにおもしろく-

現代アニメのストーリー面を主に批評していくブログです。自分の着想や視角をアニメーションをよりおもしろく観る「補助線」として書き綴っていきます。

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苦悩するオタク、その後:『げんしけん2』

げんしけん2』(よしもときんじ、2007年)
Genshiken
公式HP
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■アニメーションの前作は、「観察されるオタク」の話であったが、今シリーズは一転、各登場人物(オタク)の心の中身(おもに苦悩)に焦点が当てられた。そこでは、仮想世界に現実逃避しがちなオタクであるからこそ、悩みはリアルさを増して描写される。

■ただし、今回も「観察者としての他者の目」が数多く導入される。それは「協働」の困難、「性」というリアル。そして、やや強引だが「外国人」の目、そして、就職活動によって登場キャラの葛藤が描き出されるということなどだ。

■少し話はそれるが、この中で荻上の存在は秀逸だ。オタクの苦悩を描くという痛みを伴うストーリーの中で「オタクオタクとして集中できる」妄想的なキャラ、いわば「避難場所」を作り上げている。

■では、話を苦悩するオタクに移すと、オタクの浸る世界とは、オタクでなくとも誰もが浸る妄想世界であり虚無であるが、しかし、そこにも実存在の確かさ、充足や喜びという「確かな」情動が存在していることに、この作品によって気づかされる。

■同窓会的な「思い出共同体」をうまく、そして淡く描き出したことがこの作品が人気を集めた理由だと思う。だが、問いたいことは「思い出共同体」を出たオタクたちが、次にどのような「共同体」に参加し、そこで生きていくかはボヤかされている。これは当然の措置だが、『げんしけん』にはオタクを内側だけから捉えない開かれた視点があったがゆえに、その一番痛みを伴うリアルな部分をどう表現するかも興味があったのだが…

(2007年12月31日に加筆・修正)
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テーマ:げんしけん2 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2007/12/31(月) 15:49:28|
  2. 観察される「オタク」
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  4. | コメント:0
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