『ペルソナ トリニティ・ソウル』(松本淳監督、2008年)
■先月、放送終了した全26話構成の『ペルソナ』だが、ゲーム原作といってもその世界観の一部を継承しているだけで、アニメーションオリジナル要素が強いことから、独立した作品としてみなしてよいと思う。先に感想から書くと、最初から最後まで物語的に練られた作品であった。ついつい(?)見直してしまった。オススメだ。
■「ポスト・エヴァ」的なセカイの解釈にまでいたるストーリーの流れ方はまとまっていて、自己の「ペルソナ」をどう解釈していくか、または意識とセカイのつながりに関しての解釈も興味深い。実は少しネタバレだが、『RD潜脳調査室』を先に視聴した(現在も同作は放送中だが)私には、少し新鮮味には欠けた点はあった。しかし、それに「家族」の要素をうまくかけ合わせてきた点がドラマとしての印象度を増している。端的に、それは最終話最後のエンディングロールが流れるシーンに凝縮しているといえる。
■厳選された限られた主人公側のキャラクターを丁寧に描き出したことにより、素晴らしいドラマを作れたと思う。ただし二点だけ問題がある。まず、敵としての「マレビト」側のキャラ描写が弱いということ。そして、最近の流行りである学園モノとしての安穏とした空間の描写は少なかった。後者の好悪は個人の趣味ということだろうが、個人的にはこのままでよかったと思う。ただし、それでは視聴率が取れないのが現代アニメの問題点であるのだが・・・
★視点・補助線
・「セカイ」と意識の関係性をめぐる解釈。
・最終話エンディングテーマまでの線引きの巧みさ。
・学園モノの「のほほん」感、「同窓会的ヌルさ」の欠如をどう評価するか?
テーマ:ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2008/07/09(水) 01:00:46|
- 伝えようとするアニメ
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